研究者1203のブログ

「地獄」って何?地獄について考えた記事を色々書いてます。

AIとアバターについて考えてみた。伝統的には、肉体なしで地獄なし

  • 登場人物
    研究者1203 このブログの主催者
    リン    1203のイマジナリーフレンド美少女
    太郎    飼い犬。柴犬。

要旨

前回:勝手にリンがnoteの記事を書いた。AIについて調べた。脳みそ間借りのイマジナリーフレンドから、現実の身体と頭脳を得るために。

今回:AIが能力不足なら、アバターがいいんじゃない?

 

本文

パソコンを開いてみたら、noteに新しい記事が増えている。AI?書いた覚えないけれど。「リン、もしかして書いた?」とソファーに転がっているリンに聞いてみたら、こっちも見ないで頷いてる。

びっくりしたけど、読んでみる。リンの知らない内面が分かって、おもしろい。

「なんか、反応薄いね」って、リンがこっち向いて声を掛ける。

それで「肉体持っても、損だよ」と言ったら、「もっと自由が欲しい」ってさ。いまでも暇してそうだけど。

「AIはまだ馬鹿だからリンの精神を移せないにしても、移ったら大変じゃない?」って聞いてみる。「だって、食べなきゃいけない、病気になる、痛い、しんどいとか、苦しみのもとでしかない」。

そしたら、真面目な顔して、水を一口飲んで、なんか重々しそうに太郎を撫で始めた。「脳みそ間借りの人の気持ちが分かっていない。いまでも楽しいけど。」

「なんでピノキオが、人間になりたがると思う?映画のアンドリューNDR114で、アンドリューが何百年もかけて人間になりたかったと思う?」

ja.wikipedia.org

「アンドリューは見たよ、感動な映画だった。最後、人間になれて、一緒に彼女と死んで、悲しいけど幸せ、みたいな?でも、ピノキオのラストは知らない。」って、パソコン画面から目を離してリンに答えた。

ピノッキオは、1883年に出版されたイタリアの児童文学で、ピノッキオは、最後は妖精のおかげで人間にしてもらうんだ。もともとは木の人形だった。もともとのタイトルは「ピノッキオの冒険」で、ピノッキオはいろいろ冒険しながら、精神的に成長するんだよ。それで、ご褒美で人間になれる。たぶん、困難を乗り越えて、成長して、大人になるっていうのがポイントだと思う。」

「人間になるっていうのが、大人ってこと?」。

「そうだよ」。って答えながら、リンは、絵本のピノッキオを持ってきてくれた。持ってたのか。知らなった。パラパラめくってみる。「それで、なんで肉体が欲しい話なるの?」

「児童文学だから、大人になるのがポイントになるんだけど、アンドリューと同じ。大人になれる、成長できる、最後は死ぬてっとこまで変化できるんだよ。でも、私はイマジナリーフレンドだから、変化しない」。

そう悲しそうな顔をしている。めずらしい。それで、「変化しなかったら、ずっと若くて元気で病気もならず最高でしょ。仏教だったら、肉体があるから苦しんで、この世から解脱したくなる。この世の肉体にこだわる煩悩は、無いほうがよいよ。無駄にしんどいだけだ。」って励ましてみた。

 

www.goodreads.com

でも、「うーん、そこが違う」って即答。髪を撫でつけながら、ソファーに戻って、どすんと寝っ転がってしまった。

それで、腕を上げて爪を眺めながら、もうちょっと話してくれた。「研究者1203は半分引きこもりだから分かんないと思うけど、アンドリューが人間になって恋人と一緒に死んだのが、人間らしいんだよ。いつまでも生きていける技術があっても、変化して死があって、終わりがある。たしかに怖いことだけど、そこがロボットにはできない、AIにも分からない。私は脳みそ間借りのイマジナリーだから、感じられるけど、それは私の死でも変化でもない。感じるだけの損。」。

そういえば、リンはオリジナルでマニキュア作ってた気がする。売らなかったけど、すきな色のやつ。それ塗ってるのかな。もちろん、資本家なりにこだわりの材料。すごいこだわり。

laurier.excite.co.jp

そう思いながら、パソコン作業に戻った。リンはもう、この話に興味なくして、自分の昆虫食の仕事を始めたみたい。スマホに付きっ切り。それで、考えてみたけど、たしかに間借りで他人の老化を感じるだけで、自分のものを持たないのは、不満かもしれない。

キリスト教だったら、ここで、肉体は罪のもとだし、イエスは、マリアの処女懐胎で生まれてる。肉体は欲望のもとで、神の教えに背かせる原因だ。かといって、精神も欲望のもとだから、どっちも裁かれるのだけど。肉体と精神の関係ってどうなってるんだろう。

ルカによる福音書/ 01章 30-35節

すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と呼ばれる。神である主が、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」マリアは天使に言った。「どうして、そんなことがありえましょうか。私は男の人を知りませんのに。」天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを覆う。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。

受胎告知

そこで気づいて、リンに聞いてみた。「じゃあ、AIも無理で、ロボットも六なのはまだないから、とりあえず、アバターにしてみたら?VRの世界で、アバターなら、一応、身体があるよ。頭もいまのままだから、問題ないし」。

そしたら、一気にお腹を抱えて笑い始めた。「知らなかったっけ。ごめん。もうアバターなら持ってるよ。パソコンのそのリンク開いてみてよ、わたしのやつ。VRもチャットもそれ使ってる。ありがとう。」。

って、いわれたリンクを開いてみたら、可愛いキャラアバターで、リンのビジネスの知り合いとつながってるみたい。

「驚かせた?ごめんね。でもそれで、ちょっと自由になったよ、ありがとう。」

それでも、気づいて、「やっぱりそれでも、アバターでは、自分の変化も生死もないままだね。なんかいい方法があるといいけど」って、リンに声かけてた。でも、それには返事せず、またスマホに顔を向けてる。

www.moguravr.com

note.com